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中国の渋滞がひどい理由~まとめ記事~

      2015/06/16

 

今回は中国で交通渋滞が多い理由についてまとめておきます。交通渋滞に関する最近の記事はこちらを参考にしてください。

  • 北京同様・他の都市でも渋滞がひどい
  • 中国は交通渋滞が多い件
  • 道路と車の需給バランスについて

    別に中国を擁護する気はさらさらないのですが、車の保有台数と道路の規模といった需給バランスが崩れると交通渋滞が容易に生じることになります。

    例えば中国の北京の中心部から見てみると既にインフラ整備が整っていても北京やその周辺に住んでいる人の車の保有台数は増加の一途をたどります。

    そうすると道路は限られているものの車は増え続けるので、当然ながら朝夕の道路は渋滞が生じることになります。「それなら地下鉄を使えばいいじゃない」と言いたいところですが、地下鉄も既にラッシュ時は人でごった返しています。

    通勤で自動車を使いたい人はラッシュ時の人の多さに辟易して自家用車を走らせることを望みますが、多くの人が同じ事を考えているので道路は大渋滞です。

    以前に車のナンバープレートに基づいて週の特定の曜日を日替わりで北京の中心部に入れないようにすると言った措置がとられましたが、これといった成果は見られていないようです。

    中国の都市部は人が多すぎる

    目先の事 前しか見ない中国人たち

    中国に住んでいる方であればご存じかもしれませんが、中国人は目先の利益や得になることに注意を向けることが多いようです。

    例えばバス停でしばらく待っていて、やっとバスが来たものの2台連続で同じ路線のバスが来たとしましょう。(中国ではしばしば生じる現象)

    多くの中国人たちは1台目のバスに殺到して乗り込みます。そんなことをすると車内は人でごった返すのが目に見えているので、2台目のバスに乗れば良いのに多くの中国人は1台目のバスに乗り込みます。

    私はそんな時に2台目のバスに乗り込み、ガラ空きの車内を満喫します。

    これと同じ道理で、車を走らせていても前しか見ないので、交通量が増えだすと途端に渋滞になります。交差点でも無理やり突っ込んでくるので車が動かなくなるからです。

    『少しでも他に遅れを取らないように』という強迫観念的なものが人を前へ前へと進ませてゆくのです。

    公共心の欠如

    渋滞の原因の別の要素は『公共心の欠如』です。中国の都市部はあまりにも人が多すぎるので、行き交う人々の事を気遣う人はほとんど見かけません。

    自分の見る所で他人が災いに遭っても『確率の問題』と捉えてあまり深く考えません。ある人々にとっては『運が悪かった』という事なのでしょう。

    これは中国4,000年『戦いの繰り返し-自然淘汰-残ったものが生き続ける』サイクルの名残なのでしょうか?他人には関心を示すことはありません。

    それで『道路』といった交通機関でも進んで人を助けようともしないので、道が混んでも自分だけ先に進めればお構いなしのようです。

    自分の身は自分で守るのが鉄則

    全体的にネガティブな文章になってしまったのですが現状は上記のとおりです。その代わり、中国は13億人以上いるので一定数の割合の良い人にもめぐり逢えます。身内にはホント良くしてくれます。もちろん公共心も学んで欲しいけど・・

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