中国から日本人が減少している理由のまとめ
2015/06/15
少し前のニュース報道で聞いたのですが上海の日本人人口が1万人ほど減少したようですね。現在は5万人未満ということなのでかなりの減り幅です。
上海といえば中国の中で一番日本人の人口が多い場所で、日本人向けの様々なコミュニティもあり中国全土で一番便利なところです。
私がたまに見る中国ブログ村の方の中にも日本語教師を止めて帰国された方もおられるので大きく影響を及ぼしているみたいです。
私なりに原因を探ってみました。
中国から日本人がいなくなる理由
その1:空気が汚い
この理由は大きいと思います。駐在員の方が家族で来ているならば、自分だけならまだしもさすがに奥さんや子どもにPM2.5は吸ってほしくないですよね。
汚染のひどい地域では既に健康被害も出ていますし・・
駐在員さんはやむなく中国へ残留して家族だけ日本へ戻ったケースも少なくないのかなぁと感じています。それに上海も空気キレイじゃないですからね・・
その2:市場の縮小と事業の撤退
2012年の反日デモあたりをピークに日中関係が悪化してゆきました。それに伴い「チャイナリスク」という言葉も飛び交うようになって企業の中には拠点を中国から東南アジアに移した所もあるでしょう。
そうすると中国へいる理由がなくなるので駐在員さんも他国へ移動します。
別の理由としては日本語教師を生活の糧として仕事をしていた方たちです。
日本で中国語学習の市場が萎んでしまったのと同様、中国でもあれ以来日本語を学習する人が減ってきています。
現代のサブカルチャーを好む若者たちに国際問題は関係ありませんが、スポンサーとなっている親がそれを許さないというケースもあるでしょう。
その3:元レートや生活費の高騰
2012年で元のレートが12.5円ほどだったのが現在は17.3円です。中国に滞在している方の中には中国が好きで居着いている方もいると思いますが、この2年間の変化は大きなものです。
例えば10,000円換算すると800元→578元になった計算です。
つまり毎回日本円を元に換えて生活している方にとってはこの期間で貨幣価値が7割になってしまったことを意味しています。
それに加えて賃貸であれば毎年家賃も上がりますし、野菜などの日用品の高騰も顕著です。経済的な問題と他の要素を兼ね合わせて「先はない」見切って日本に戻る方もおられるでしょう。
反日が理由で戻る人は少ないと思う
意外と反日が理由で日本に戻る人は少ないんじゃないかなぁと勝手に思っています。確かにどこぞの調査では日中両方とも相手国に対する印象は悪いようですが、あくまでもこれは政府間の話。
私の肌感覚では個人として付き合う面で政治問題は関係ないようですね。確かに日本人を知らないのに嫌う若者たちもいますが、そういう人たちは他の部分でも人として欠陥があるのでお付き合いの対象にはなりません。
偏見や独断的な報道や人々の意見は確かにありますが、付き合う人を注意深く選んでいけば意外と中国人って情が厚く親切な人たちが多いですよ~