中国の暖房について
2015/06/15
暖气 nuǎnqì＝セントラルヒーティング
中国の北方などの特定の地域はセントラルヒーティングの設置が義務付けられています。重油で熱を作り、お湯をマンション全体に行き渡らせることで室内の温度を暖かくすることができます。
マンションが新しいかどうか、設備の質にもよりますが、きちんとしたマンションでは冬でも室内は半袖短パンで生活することも可能です。
使える期間
期間は１１月１５日～翌年の３月１５日です。北方の１１月は寒い日だと初旬でも雪が降ることもあるので、セントラルヒーティングが入るまでの期間はかなり寒いです。
費用は１シーズンで大体2,000元位です。マンションの部屋が空室でも人が住んでいても払うものなので、普通は大家払いの費用になります。
使用の注意点
覚えておきたいのは、セントラルヒーティングのお湯をマンション全体に流す日は必ず家にいることです。まれに部屋にある温水管が破損している場合があるようです。
不在時にお湯が流れ、そこから水が漏れたら・・考えるだけでゾッとしますが、実際にそんな事故も起きています。在宅時に万一水漏れに遭遇したら、すぐ物业に連絡しましょう。
ひとたびセントラルヒーティングが入ると暖かくなるのですが、困ることもあります。気温が上がるので部屋がとても乾燥します。喉を痛めやすくなるので加湿器を使うとよいでしょう。
南方は温かいのか？
北方は法律で設置が義務付けられているのですが、逆に言うと義務付けられていない地域にはセントラルヒーティングがありません。
中国の南部でも大陸性気候なので、冬は意外と寒い地域もあります。残念ながらそういう地域に住んでいる場合はエアコンをかけ続けるか部屋でダウンジャケットを着るかのどちらかでしょう・・(^_^;)
南方の地域ではエアコンに暖房機能が付いていないものも少なくありません。（単冷使用）そうなると冬場でもエアコンは全く意味をなさないので、ハロゲンヒーターをつけながらひたすら我慢するしかありません。
実は、中国の冬において中途半端な南方の地域が一番部屋が寒く生活がしづらいのかもしれませんね。