今日は銭塘潮の日~湾から潮が逆流してくる~
2016/10/27
今日はたまたまお休みで家でテレビを見ていたところ面白い特集がやっていましたのでご紹介します。今は中国でも丁度国慶節の時期で中国人もお休みムードです。
国家に関わる休日は全国の高速道路が無料になったので、観光地はどこでも人で賑わっています。今日はちょうど旧暦の8月18日で年に一度の「銭塘潮」が見られる日です。
銭塘潮とは?
銭塘潮とは杭州湾の形状が三角になっているのと太陽と月の引力の関係で生じる海嘯(かいしょう)のことを指します。世界の他の地域ではアマゾン川などが有名です。
テレビでも午前中から昼過ぎにかけて特別番組が組まれていて、実況生中継で銭塘潮の様子が放送されていました。ヘリコプターで潮の逆流の様子を追ってゆくのですが、河口付近は川幅が10キロほどあるらしく中国の大きさを実感しました。
大勢の観光客と危険を顧みない人たち
非常に大勢の観光客が川岸から逆流する様子を眺めていました。”川”と言ってもしっかりした護岸壁が組まれている所なので安全に見られるようです。各所の観光客を合計すると数十万人に達するのではないでしょうか。
大勢の観光客たち。みんなデジカメやスマホやらで撮影しています。大人しく岸から見物しているだけならイイのですが、どうしても遊びたくなる人もいるようです・・
何と・・こんな中でサーフィンをしている人を見ました。他にも水上バイクで遊んでいる人など危険を顧みずに楽しみたい人たちがいるのかと思ったら、アナウンサーは”表演 biǎoyǎn”と言っていたので見せ物でやっていたようです。それでも危ないですね。
時には自然の力は人間が思ったよりも大きいことがありますが、銭塘潮も同様です。岸辺で見学をしているのですが、どう見ても「危ないだろ!」と思うような所で見ている人たちがいます。
案の定、波に流されてケガをしたり亡くなる人たちがいるようです。それで特に観光客が多い場所では警察を動員したりして危険地域には入らないようにさせています。
面白い実験をしていた
国民への警告なのか、「危険な所には入っちゃ駄目よ」の実験をしていました。見応えはあっても危険な地域に15体のマネキンを設置して、波に呑まれるかどうかの実験です。
半分以上のマネキンが波で倒されたのですが、アナウンサーが真剣に「家族15人のうち6人が生き残りました」なんてことを言っていたのが中国らしいですね。
岸辺にも波がかぶっていても見物したくなる勇猛な中国人に対してはマネキンで実演しないと教えられないのでしょうか・・w